KanaiSatoru

トレイン・ミッションのKanaiSatoruのレビュー・感想・評価

トレイン・ミッション(2018年製作の映画)
3.7
「トレイン・ミッション」を観ました。

マイケル(リーアム・ニーソン)は、保険のセールスマンとして働いており、仕事場へ行くための毎日乗る通勤電車で、ある日、ジョアンナと名乗る女性から話しかけられる。
彼女は「この電車が終着駅に着くまでに、乗客の中に紛れ込んでいる盗品を持ったある人物を発見できたなら、貴方に10万ドル(着手金2万5千ドルと成功報酬7万5千ドル)を渡す」と言ってくる。最初は適当に応対していたマイケルだったが、徐々に状況が切迫していき、ついには彼女の要求に応じなければならなくなった。図らずも陰謀に巻き込まれたマイケルは、、、

といったストーリーですが、こういう巻き込まれ型の映画は、過去にわんさか作られてきていて、またこのパターンか、と思わされます。
しかもマイケルは元警官という設定。
電車内で悪党と大乱闘しちゃうわけね、という筋書きが想像できるだけに、96時間がヒットしてから同じ映画ばかり出ているリーアムニーソン、飽きないのかしら?と観る前から心配に。

しかし、予想は少し裏切られます。
ちょっとした小競り合いはあるものの、物語はプリンと呼ばれる人物を探す話がメイン。
ヒントがめちゃくちゃ少ない中で、電車内を行ったり来たりして、誰彼構わず声をかけて、候補者を探すマイケル。
家族を人質にとられたマイケルが時間内に要求通りの人物プリンを探せるか?家族を助けることが出来るか?
このあたりは、なかなかハラハラさせられますし、乗客がどこ行きの切符をもっているかわかる乗車システムも上手くストーリーに絡めています。

後半はストーリーが急加速。待ってましたのアクションシーンもあり、思ってもなかった大迫力の脱線シーンもあり、なかなかの力作でした。

結局、陰謀ってのが大して語られずテキトーにこじつけられたラストだったのはマイナスですが、まあB級映画にしては良い方です。

最後にヴェラ・ファーミガはいいですね。
存在感あります、彼女がでるだけで画面が引き締まります。
個人的評価は75点かな。
KanaiSatoru

KanaiSatoru