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坂道のアポロンのTSのレビュー・感想・評価

坂道のアポロン(2017年製作の映画)
1.7
【空回りだらけ】33点
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監督:三木孝浩
製作国:日本
ジャンル:ドラマ
収録時間:120分
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2018年劇場鑑賞23本目。
完全に平均スコアに騙されました。話の展開、演技ともに壊滅的であり、何一つ見所がない残念すぎる映画でした。原作未読。原作と映画というのは大抵まるで別物ですか、この映画が原作を忠実に再現しているものならば、そもそも自分にとってこの原作が苦手な部類のやつなのかもしれません。ジャズをメインに展開すると思いきやそうでもなく、かと言って話自体に魅力は皆無であり、加えて主要人物たちの空回り具合が本当に腹立たしい。特に台風の目となっている川渕。こいつはマジでヤバイ。反省文を50回くらい書いた方が良いのでは、と思えるほど何一つ共感できない人物でありました。

1966年。西見薫は横須賀から佐世保に引越しをした。そこで彼はヤンキーでもある川渕と出会うのだが。。

まあこういうハイカラな人がジャズ大好き。という設定は斬新なのかもしれません。喧嘩番長のごとく、屋上で殴り合いをしている輩が実はドラムを滅茶苦茶叩けるというのはある意味魅力的な設定であり、掴みとしてはそこそこのものでありました。
が、空回りしまくる恋愛劇で徐々に興醒めしてきて、全く空気を読めない川渕の愚行に凍りついてしまいました。更に彼だけで済めばまだマシなのですが、周りの連中もベストとは到底言えない行動をちらほら起こします。まさに茶番。これは一体何の映画なのか?ジャズの映画ではないのか?と考えさせられました。

感動するシーンは一切なく、知識的に得たものも皆無。また淳一と百合香の存在意義がまるでなく、カメオ出演かよと心の中で思いっきり突っ込んでしまったくらいです。割と真剣に鑑賞したのに全く納得がいかない。どの角度から見ても個人的には到底高スコアは出せません。

唯一褒められる点としては、俳優たちが血の滲むような努力をしてジャズを演奏したということでしょう。しかし、結局演奏している曲は某名作で流れるそれなので、今作のジャズに対するオリジナル性は認められない気もします。あと小松菜奈よ、、歌ってくださいよ笑

原作が好きな方やジャズが好きな方にとっては及第点かもしれませんが、高スコアと思いふらっと見に行ったら思わぬ火傷をしてしまうような作品と思いました。
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