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劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き コトラ家族と世界のいいコたちのtoshiのレビュー・感想・評価

5.0
最高にガチなネコ映画でございます。冒頭弘前公園を縄張りにする三毛のミュウミュウの登場から始まり、そしてエンドロールの最後までネコ尽くしです。頭の先から尻尾まであんこがずっしり詰まった鯛焼きの様なそんな今作。ネコ好きには堪らない至福の104分が待っております。

青森津軽のリンゴ農園に住み着くネコのコトラ一家。先ずはコトラ自身子供の頃から始まります。季節は冬。リンゴ農園の経営主さんが脚立に乗ってリンゴの枝を切るのですが、コトラのお母さんであるオオトラが脚立の一番いい場所に座ってくつろいでいます。枝切るのに邪魔そうです。大体ネコって、「そこ居ると邪魔」って言いたくなる場所にで~んと座ります。今作いきなりそんなシーンで、もう最初からネコ好きはノックアウトですw
因みにネコって、地上生物で最強のかまってちゃんだと私は思っております。

今作しばらく進むとコトラが今度は親となって、生後1日目からコトラの子供の成長を映していきます。コトラの子供は5匹いるのですが、今作を撮影したカメラマン岩合さんが目を付けたのは雄ネコリッキーと雌ネコハナ。この2匹の子ネコを中心に成長約3年を追い続けます。

コトラ一家の成長風景の合間に世界各地のネコも登場。ブラジル、ハワイ、イタリア等、その他にも各地の可愛いネコが沢山登場致します。ブラジルの茶トラのシキンニョ。ビーチのくつろぎ感がハンパなく、ハワイの茶トラのハナが、ビーチで獲物のカニを取る姿にリアルを感じ、そして流石イタリア。ネコまでも紳士的に見えるのかと、雄ネコであるドメニコの佇まいがカッコよく・・・。この様に沢山の世界のネコが登場し、正にネコを堪能できる至福の時間を過ごすことが出来ます。

終盤になるとリッキーとハナが大人になり、特にリッキーは大人の雰囲気を持ったカッコいい男性になっていて・・・。そしてハナは綺麗なお嬢さん・・・。たった104分の今作ですが、その中にしっかり彼らの3年間の成長を感じる事が出来ます。そして立派になった彼らの姿を見たら・・・。私はもう・・・。毎度の様に壊れた涙腺が修復不可能になっておりましたw

最高なネコのドキュメンタリーと言える今作。
岩合さん、吉岡里帆さんのナレーションにも癒されます。
ネコ好きな方は絶対ご鑑賞下さい。
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