言わずと知れた中田秀夫監督の「リング」を再鑑賞してみた。和製ホラーというジャンルを一般層にも浸透させたパイオニア的な作品だと認知している。
そういや、これと「らせん」の二本立てで劇場でも観たはず。「呪怨」も好きだが本作の方が先に世に出て当時は相当没頭した作品でもあるのだ。なんやかんや、シリーズもほとんど観ていると思う。「呪怨」と比較してみると、まずキャストが豪華だ。
そんな真田広之の存在はやはり大きいと感じる。近年はハリウッドでも活躍する数少ない俳優でもあるし…何よりその存在感が渋い。「呪怨」には渋くてカッコいい俳優なんて皆無やから。
とにかく、呪いのテープという発想から迫り来る恐怖感は卓越していた。あの呪いの映像は何度見ても不気味さが漂う感じでもある。身近にあったアイテムというのも大きかったのだと思う。そして、ジワジワくる程度の演出が個人的には興味深く今観ても楽しめた。
あと、どうでもいい余談だがエンディング曲を聴き終わった後にアマプラで次のおすすめ映画として「来る」が出ていたのは歌詞とリンクしているようで、ほんの少しだけときめいた。