2018.12.20
自宅TVにて鑑賞
「feels like "HEAVEN" 」─HⅡH
東大卒、中田秀夫の正真正銘の出世作。
日本では20億しかいかなかったがハリウッドの目に留まりリメイク。2番目のリメイク「The Ring Two」では自らハリウッドで監督を努め1億6000万ドルを売り上げたのだから凄い。
まさにコンテンツの力である。
最近ARでテレビから出てくる貞子を再現した動画を観て、思い出したので鑑賞に至った。
https://www.gizmodo.jp/2018/02/ar-sadako.html
恐怖感優先というよりかはお話があってきちんとそれに沿っているので適度な見易さだ。脚本が急展開謎展開でついていくのが難しかったが…
不気味な音楽をバックに荒れる海を長回しするファーストカットのあの感覚は、フレンチで最初に出てくるアミューズに似ている。複雑ながらあえて優しい味付けにすることで観客の感覚を研ぎ澄まさせる。
他のカメラワークも意図を感じられて良かった。面白い映画だった。
皆がテレビに対して良く分からないものだという感覚があった時代だからこそ、成立した映画のように思える。今はブラウン管から液晶テレビになり厚みがなくなったこともあり怖さが半減してしまっている。3D映画の発展で当然ながら注目され再びリメイクもされたこのコンテンツだが、パソコンなどで置き換えるのは残念ながら無理だろう。
出演している俳優陣は、松嶋菜々子、真田広之、中谷美紀、竹内結子と今では全員主役を張れる豪華さだ。中田監督はきちんと映画を撮るので、彼らの演技力がきちんと活かされていて素晴らしいと思った。
脚本に論理性が無いので嫌われるんだろうなあ。
追記：「来る～きっと来る～♪」を歌っている人のinstagramのフォロワーが80人とかでした。。。。これも良い曲ですね。
