こぅ

ボンジュール、アンのこぅのレビュー・感想・評価

ボンジュール、アン(2016年製作の映画)
4.6
コッポラファミリーついに妻エレノア、デビュー
作で自分を再発見する【ロード・ムービー】。

夫マイケル(恰幅アレック・ボールドウィン)は
映画プロデューサーとして成功し、娘は学校を
卒業、妻アン(ダイアン・レイン)はひょんな事
から夫の仕事仲間でフランス人ジャック(アル
ノー・ヴィアール)と2人きりでカンヌからパリ
に車で向かう事に。7時間で着く筈が…。

本作の良さは先ずジャケに滲み出ている。

テンポは絶妙、コンパクトに纏めた脚本。主要
人物はほぼ2人というシンプルさも良い。フランス
の景色(名所)に、出てくる料理とワインに、
昔からほぼ変わらない(良い歳の取り方をして
いる)チャーミングなダイアン(ファッションも)
に【眼福】する映画。

下心があるのか⁈見えない⁈見せない⁈ジャック
は常に紳士で、このスマートさは見習うべき⁈
向かう前に先ずランチ、車が故障しても全く焦ら
ずピクニックしちゃうし、道中、ガイドもするし、
有名な美味しい店にも案内する。そして、洒落た
事も出来て、いざキメる時にはキメるという正に
【男の理想】を絵に描いたような男。
女性から見ても実に魅力的に映るだろう。
この脚本にフランス人(恋愛感の相違)をキャス
ティングしたのも品を持たせる為だと言える。
(アレックと逆キャスティングならイヤらしく
なっていた筈。)
そんな彼に合ったニコニコ明るく前向きなアン
のキャラ設定も絶妙。

おはよう(こんにちは)、アン

作品の品を保った【最良のエンディング】も
心憎く、コッポラ奥さん、やるなぁ〜。

'18 5/202回目鑑賞。
こぅ

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