「今、幸せ?」
「あなたは何に興味ある?」
ありがちなシンプルな質問にドキリ。
学生時代フランスかぶれだった私は、
好きな物事に一直線な日々を送っていた。
劇中に現れたリヨンは、
一人旅でどきどきしながら訪れた思い出の場所。
地図を片手に向かったリュミエール研究所に、
なけなしのお金で背伸びしたビストロ。
あの場所にまた再会できるとは..。
スマホのない時代。
限られた容量を横目に、
特別な瞬間をパチリと切り取り続けた。
あの写真達はどこにいったっけ..。
あのような日々は学生限定だと思ってたけど、
そうじゃないんだな。
食べかけのクロワッサンに想いを馳せ、
夕暮れ時のドライブに身を任せ、
かぐわしい花を愛でて目を細める。
大好きなチョコレートを理由付けせずに、
食をめいっぱい楽しむ。
まだまだこれから。
20年後に、また見たい。