このレビューはネタバレを含みます
正義とは…何ぞや??
ある未解決殺人事件の捜査に執念を燃やすエリート検事の最上と、捜査方針に疑問を抱く新人検事沖野の対立を描いたサスペンス。
後半、多少ネタバレ気味なレビューかも。
ご注意を。
木村さんが検事役といえば、
やはりHEROを思い出す世代なんです。
あんな破天荒検事では無いにしろ、本作もかなりクセのある検事役でしたね。
ジリジリと絶妙に張り詰めた空気感は映画「39 刑法第三十九条」などを思い出しましたが、妙にヘンテコでギャグっぽいシーンをちょくちょく盛り込んでくるのは何なんだろ??
背景で白装束のダンスシーンとか、葬式の泣き女とか…
セッ◯ス後の謎の体勢は、ギャグなんでしょうか??
笑わせたいのか何なのかww
これが監督の持ち味なのかな?
被疑者を恫喝し、追い詰めるシーン…
結構真面目なシーンなのですが、二ノ宮くんの怒鳴り声がどうにも少年っぽ過ぎて、迫力が無い気がしてしまいました。
電撃ネットワークな髪型で、怪演っぷりが印象に残る酒向芳さん。
とにかく彼がこの映画の全てをかっさらっていった感じでした。
ちょっとした出演でしたが、印象的な脇役で芦名星さんも出ていました。
人口声帯?が印象に残ります。
ストーリー自体はそれなりに面白く、楽しめたのですが、本筋とは別の余計なエピソードは必要だったのかな…?と少々疑問に感じてしまいました。
無駄に複雑化してしまった感があります。
そして最終的なオチもなんだかコレで良かったのか?という展開。
まぁ〜、綿密なのか雑なのかよくわからん計画の末…結局、殺すんかい!!というね。
法を犯さない、法の抜け穴を潜り抜けるスマートな復讐なのかと思いきや、ドンドンあらぬ方向へ物語は進んでいっちまいましたw
結果論でしか無いけど…、
だったら最初から復讐したい相手を殺すべきよね…。
イチイチまどろっこしいことして、ベテラン検事としての立場を危うくするだけだもの。
最後の嗚咽というか
苦悩の叫びが余韻を残します…。