じぇれ

検察側の罪人のじぇれのレビュー・感想・評価

検察側の罪人(2018年製作の映画)
4.2
【万人が共有できる正義とは?】

強固な師弟関係で結ばれた2人の検事。しかし、1つの事件がその信頼を壊していく...

現代社会を色濃く反映したサスペンスドラマで、原田眞人節が全開。めまぐるしいカット割には辟易しますが、『スリー・ビルボード』並みに凝ったプロットに、正義の定義が揺さぶられていきました。

不安だった主演2人もいいです。己の正義を信じる、否、正義と思い込もうとする木村拓哉さんの揺れは心を打ちます。青臭い役の二宮和也さんも、多面的なアプローチで新境地開拓。

しかし、もっと凄いのが脇役陣。中でも、被疑者役の酒向芳さんの怪演が凄まじい。彼を観ているだけでお釣りがきます。日本にもまだまだ凄い俳優がいるんですね。驚きました。

昨年『三度目の殺人』にハマった方は是非!
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