はっち

検察側の罪人のはっちのレビュー・感想・評価

検察側の罪人(2018年製作の映画)
3.5
「検事でいる意味がない!(バンッ‼」

原作は数々のヒット作品を生み出している雫井脩介氏。終わり方に賛否両論あるようだけど、僕はこれが原田眞人監督の思い描く作品なのかなと思うようにしました。
へぇ~ この原田監督、ラスト・サムライで俳優としてハリウッドデビューしてるんですって!

以外、ネタバレ注意
物語は冒頭のエリート検事の最上毅(木村拓哉)は50名の新任検事の研修で「検察の正義」の心構えを激しい口調も織り混ぜながら説く。
大声出したのはアドリブだったみたいですね。だから何人か「ビクッ」ってなってたんですね(´ω`)

物語の本筋は4年後へ。
最上の新任検事の研修にいた沖野啓一郎(二宮和也)は東京地検の刑事部へ。
その中に橘沙穂(吉高由里子)もいた。
沖野は諏訪部(松重豊)の参考人聴取では諏訪部に完敗。
松倉重生(酒向芳)の長時間のすさまじい気迫で追い詰める参考人聴取は息を呑むシーンでした。
まるで沖野に自分自身が問い詰められているような感覚に陥り、怖かった。

そこから最上の暴走が始まる。


個人的には沖野が松倉を追い詰める取り調べシーンの橘(というか吉高由里子!)の表情が良かった!
二人を見守る表情は何かもの凄く説得力があるようで、橘の存在はこの作品ではとても大きいなと感じました。

原田監督の作品「関ヶ原」も映画館で鑑賞したのですが、
この作品と共通しているのは
「理想の正義を追い求めていく」ことだと思います。
今の正義は汚れているが、それを分かった上で自分たちはこれから何を追求すべきなのか、何を考えていかなければならないのか
という現代の日本の切実さを映し出そうとしているんではないかなと思いました。

あ~
早くフォロワーさんと語りたい~
ね、マーティーさん笑
はっち

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