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検察側の罪人のyousukettieのレビュー・感想・評価

検察側の罪人(2018年製作の映画)
3.5
"一線を、越える。"

木村拓哉×二宮和也主演。小説原作の実写化。とある殺人事件を担当する、エリート検事最上と、その教え子で駆け出し検事沖野。やがて、容疑者に上がる過去の未解決事件容疑者と同一の人物…取り調べや操作の方向性をめぐり、対立する2人。正しいのはどちらの検事か…

予告編見て面白そうだったので、原作は未読にて。正義とは何か。個人的に、今回のは私念が入りすぎていると思う。弁護検察はもっと第三者的であるべき。どっちもやり過ぎ(^_^; どちらかと言えば、この手の業界はこういうことが日常茶飯事なのですかね…裏側は怖いんだろうなと思います。

展開ですが、入りから重そうな雰囲気ビンビンでスタート。いきなり結構なテンポで多量の会話と情報が流れ込んできて、びっくり。後々調べると原田監督特有の作りだったんですね。特にキムタクは背筋むず痒くなるほど臭いセリフがジャンジャカ出てくる。エリートキムタクと、可愛さや若さ残るニノとの対比も、中盤まではよかった。そう、中盤までは。

以降、全体的に話がとっ散らかっていて…後半はなんとかならなかったかな〜。吉高の潜入とか伏線かと思いきやあっさり終わるし、チャプターで三部構成?にしていた意味もイマイチピンと来ずで…うまく活かしきれず、??な部分が色々と目立った印象。作り手がこっちに問いかけようとしてきているのはわかるんですけどね…もっとストライクゾーンに直球ピンズドの作りでもいいんじゃないの。コース狙いすぎ。ラストはこっちが発狂したくなるよ!なんじゃそりゃ!って笑

ニノが切れるシーン、追い詰めるシーンがピーク。あそこはよかったです。役者はいいんだけどな〜。
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