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検察側の罪人のさんのレビュー・感想・評価

検察側の罪人(2018年製作の映画)
3.4

これまで中々相見えることがなかったSMAP・嵐、木村拓哉・二宮和也の初共演映画🎬

権力という剣は、その持ち主次第で神剣にもなれば諸刃にもなる、、正義とは何かをとことん問い詰めた重厚感たっぷりの作品でした🎞ストーリーは、エリート検事と期待の新人検事による見解の違いから巻き起こる対立を軸に、登場人物それぞれの正義を全うしようと努める姿をテンポのいい編集と情報量の多いセリフ、時効や冤罪、果ては戦争と政治、宗教的観点など様々な角度から訴えかけてくるお話でした。時効を迎えてしまった事件の犯人を、別の事件の犯人に仕立て上げ罰することが正義なのか、それとも法の名のもとに真実を追求することこそ正義なのか。正義とはなにか?とても考えさせられました。

今作はダブル主演作品として公開しましたが、木村拓哉が二宮和也の味を引き出す役回りになっていたと感じました。キムタクにとっては原点回帰というか、とてもはまり役だったと思います。そしてニノは本当に演技力抜群でした!!予告でも流れる二人の緊迫した対峙のシーンでは、二宮和也演じる沖野が今まで言えなかったことを、ついに最上の前で打ち明けるんですが、沖野の最上に対する尊敬の念と自身の主張で葛藤する姿が非常に印象的でした。この物語はそんな上司と部下、先輩と後輩、という日常でもありふれた上下関係から、いかに現在が上のものに物申せない状態なのかを映し出し、それが実は太平洋戦争から始まり、下に罪を着せる政治家、そして歯車の噛みあっていない三権分立などのエピソードも絡めて、どう足掻いても変えることのできない社会そのものを描いてたお話だったのかなと思いました。だからこそラストの沖野の叫びだったのかなと納得しました!!