温泉たまご

検察側の罪人の温泉たまごのネタバレレビュー・内容・結末

検察側の罪人(2018年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

2020-14

エリート検事の最上(木村拓哉)とその後輩で最上を尊敬する沖野(二宮和也)。とあるひとつの殺人事件で、容疑者に浮上したある男を執拗に追う最上。最初は最上と同じく犯人と決めつけていた沖野だが、本当にこの男が犯人なのか?最上は無理やりこの男を犯人に仕立てあげようとしていないか?と、次第に疑問を抱き始める……。

言いたいことはわかるし、やりたかったんだろうな、ってこともわかる。でも、全体的に足りない。し、映像化するのはむずかしい話だったのではないかなあと。

ただ、まず話がややこしくてむずかしい。
丹野の話・過去のゆきさんの事件の話・インパール戦・今回の事件…複数の話がバラバラと散らばっており、唐突に語られるので理解が追いつかない。
やたらとむずかしい会話を淡々と話されるので、置いてけぼりを食らいがち。

人の感情や心情の描写が少し雑。
沖野の葛藤はもっとあってよかったし、松倉が無罪になったときの最上の心情もあまりはっきりと描かれていない。
名前忘れたけど、犯人を打ち殺す時の最上のどうしようもない感情はよかったかな。あと丹野の無念を思うところもよかった。

沖野と橘のラブシーンは必要だったのか……?というかいきなり過ぎてついていけない笑
丹野の葬式とか河原での踊りとかもよく分からんかった。(新興宗教?)

二宮くんの早口の尋問のとこはすごかったなあと思うけど、対立を謳っているのに対立するシーンは少なめな気がする。