いんげん

検察側の罪人のいんげんのレビュー・感想・評価

検察側の罪人(2018年製作の映画)
2.9
頑張って最後まで観たよ!っていう映画でした。
いや、よく出来てるんですよプロットは。さすが雫井脩介って感じで。今作の原作は未読ですが、20年くらい前はよく読ませて頂きました。

しかしながら2時間の映画で観ると、情報が渋滞しててなんか疲れた…。
キムタクの少年時代の事件が現在の資産家の殺人事件と繋がるところはまぁ良い。

ホテルで密会してた議員の友達とか、潜入ルポライターの吉高由里子とか、インパール作戦とか、あの辺要ります?
もっとキムタクと二宮に絞って作劇した方がスッキリしそうなんやけど。

みなさん演技は魂こもってて良かったですね。ビリビリきましたよ。
キムタクすごい良かったと思う。でもやっぱり家庭が冷えてる描写とか、それ要ります?って引っかかる場面が多くて…。

仇敵の松倉を犯人に仕立て上げるために重要参考人を始末する場面も、なんか殺人を犯す禁忌にさいなまれる描写が入るんですねキムタクに。要らんわー。そこの深みは無くて良いと思うんだよなぁ。

なんだろう。原作読んだらまた評価変わるのかな。

とは言え物語もしっかりしてて、二宮の聴取シーンの怒鳴りとか、キムタクが恫喝使って二宮と吉高を言いくるめるシーンとか、演技にも迫力ありましたね!

でもまぁ、やっぱり少し疲れたかな。