ユウ

ミスター・ガラスのユウのネタバレレビュー・内容・結末

ミスター・ガラス(2019年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

勝手にブルース・ウィリス祭り3本目

最も現実的なヒーロー誕生譚『アンブレイカブル』、ストレートなヴィラン誕生譚『スプリット』のクロスオーバー。
ディズニー配給とユニバーサル配給の映画を掛け合わせるという珍しい製作背景を持つ。

ブルース・ウィリスはヒーローの役。ポンチョ姿は『デス・ウィッシュ』でもキマってた。息子役もオリジナルキャストで嬉しい。

ジェームズ・マカヴォイはさらに人格が増えた上に服装とセットでの人格変化ではなく本当に演じ分けている。

サミュエル・L・ジャクソンは後半に行くにつれての巻き返しが半端ない。タイトルの『ミスター・ガラス』は彼の名前。

この3人にはそれぞれ信頼できる仲間が1人ずついる。アニャ・テイラー=ジョイも続投。嬉しい。

この映画はさっき言ったヴィランとかヒーローとかの線引きはなくて、みんな一色単に能力を持っている異質な存在として受け取られる。コミックはよく規制される対象であり、たとえどんなに真っ当な内容であっても子どもに悪影響だと考える人も少なくない。精神科医はカウンセラーの皮を被ったコミック反対派の人間。この映画は彼らが監視されながら話が進んでいき、最終的には殺される。

ここでミスター・ガラスが仕掛けたトラップカード発動。戦いの記録がネット上に拡散され存在を公にする。
シャマラン監督はこの映画に資金的にもかなりを費やし、家も失う寸前での製作した一作。結果、見事に大成功した。

『レディ・イン・ザ・ウォーター』で後に評価される作家を演じたシャマラン。脚本の出来やナルシズムな点でディズニーと契約を打ち切ってまで作ったが失敗に終わる。再び、ディズニーと組んで成功させた部分も感慨深い。
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