“どんでん返し”の概念を初めて知ったのは『シックスセンス』だったかもしれない。
いつどこで観たかは記憶がないけれど、子供ながらにめちゃくちゃ面白くてびっくりする、という体験を映画で初めてしたのがこの作品だった。
だから親にお願いして、この監督の他の映画が観たい!と言って借りてきてもらったのが『アンブレイカブル』だ。
シックスセンスからの期待感を煽りすぎ、崖の下に落とされたような気持ちになったのがこの映画だった。
こんな感じでシャマランは、いつも自分に特別な感情を与えてくれる特別な監督だ。
アンブレイカブルでショックを受けたのは、多分、自分が子供過ぎた故に理解できない部分が多かったせいだろう。ちゃんと鑑賞すれば、素晴らしい作品だろう。
でもシックスセンスのようなホームラン級の映画ではなかったし、それが諸刃の剣になっているのもまた事実だと思う。
でも今回こそは、またシックスセンス並みの、もしくはそれ以上の作品かもしれないー。
毎回、そんな風にめちゃくちゃ面白そうな予告で高すぎるハードルを自ら用意して、見事に期待を裏切るような本編を披露するM・ナイト・シャマラン。
もうこれが様式美のようになっていて、予告からの落とされ具合が快感ですらある。
ファンの人にはごめんなさい。
そして、今回の「ミスター・ガラス」。
いつのまにか誕生していたシャマラン・ユニバースの3作目。
(①は上にも書いた『アンブレイカブル』②は変態マカヴォイでおなじみ『スプリット』)
これはマーベルにおけるアベンジャーズ一作目に相当するくらいの重要度&豪華さ!
どちらからも主要キャラクターがしっかりと出演している。
感想を言うと、例によってシャマランの法則からは外れていなかった!
そう、期待通りの期待外れ!!
でも、これはシャマランが悪いのではなく自分がいけない。
子供の頃に観たっきりの『アンブレイカブル』を復習せずに鑑賞したからだ。
これはれっきとした続編だった。
今作のタイトルやあらすじからもアンブレイカブルの続編として宣伝されているけれど、スプリットの要素もとても多い。
だから両作ともしっかりと観直す必要がある。
アンブレイカブルは子供の頃以来観ておらず、スプリットは流し観したレベルの自分が、否定的な意見を言うのはまだ早い。
もう一度しっかり復習をしたうえで観に行きたい。
上に、期待通りの期待外れと書いたけれど、でも今回のシャマランはどこかが違った。
シャマラン・ユニバースにしっかりと身を投じてみれば、新しい感じ方ができるかもしれない。
そして、自分が持っている、偏見や先入観をふきとばしたい。