「世界は宇宙の真実を知ることになる」
シックス・センス以降、大どんでん返しとか衝撃のラストとかへの期待感を勝手に持たれていたシャマランがついにやってくれました。シャマラン節大炸裂の傑作です。勿論、「アンブレイカブル」→「スプリット」を経ての三部作があってこそ本作品は傑作になり得るわけですがね。
能力だとかは伏せますが中心となる3名のキャラクターは特別な力があることから「ヒーローは存在するのか?」という自身のアイデンティティに関する葛藤が描かれます。それは本人もそうですが、身近な人たちも「彼らは特別な存在なのか?」という疑問が生まれていきます。コミックは本当にフィクションなのか。何か超常現象的なものを目撃したからコミックが生まれ、実はコミックこそが真実ではないのか。全てを疑い、全てを信じる。まさにシャマラン節。信じるか、信じないかは、あなた次第である。
敵なのか味方なのかの境界線も曖昧なまま、疑念との戦いを繰り広げて3人がたどり着いた。いや、たどり着かされた結末に感動。無駄ではなかった世界への一撃。永遠の9歳に萌えました。
「世界は宇宙の真実を知ることになる」