『始まりの物語だったんだ』
「アンブレイカブル」「スプリット」の続編
監督はM・ナイト・シャマラン
2017年に公開された「スピリット」が2000年に公開の「アンブレイカブル」の続編であると映画内で判明し、ある意味話題となったこのシリーズ
完結編となる今作『ミスター・ガラス』、果たしてどのような結末を迎えるのか!?とワクワクして劇場へ行った。
登場人物は前2作を見ている人はすぐにわかるはず。
・不死身の肉体と悪を感知する力を持つアンブレイカブルのダン
・24もの人格を持つ多重人格者スピリットのケヴィン
・非凡なIQと生涯で94回骨折した壊れやすい肉体を持つミスター・ガラスのイライジャ
さらに、成長したダンの息子ジョセフ、前作ケヴィンに監禁されたケイシー、イライジャの母(名前がわからん)
そして、今作初登場のエリー・ステイプル医師
なんて、個性豊かで濃いメンバーなのだろうか、いやホント濃いメンバー
特殊能力を持つ3人を集めたステイプルは彼らに
「この世界に特殊能力は存在しません。貴方たちが自分に特殊能力があると確信しているのは精神疾患が原因です」
と告げる。
いやいや、それは無理があるんじゃないの?って私は思ったが、理論的に論破しようとするのがこれまた面白いwダンとケヴィンはちょっと信じてるしw
そこで活躍?暗躍?する死んだ目の演技もできるイライジャ(サミュエル・L・ジャクソン、この方ホント多彩だわw)
シャマラン監督らしい?なかなか他にはないストーリー構成というか、演出というか、ニヤっとしてしまう場面も多いけど、ツッコミ所も多い
「アンブレイカブル」と「スピリット」単体での映画としては、あまり好みではなかったけど、今作『ミスター・ガラス』を観たことにより、前2作が輝き出す。もう一度観てみたくなるような完結編だった。
ステイプルの目的がラストに判明するけど、なんて回りくどいのだろうかwもっと他にやりようあっただろう。とツッコミを入れて、エンドロール前の3人(息子と監禁者と母)の場面はジワジワ来る。
なんだろうこの感情、この映画は面白いのか?いや面白いよ。でもなんかちょっと言い表せない感情…
そうか、これがシャマラン映画なのか!!!
今作だけ観ても意味わからんので、ファン以外は楽しめないだろうねw
続編を作る意欲はないとシャマラン監督は言っているけど、果たしてどうだろうか。