面白かったー好きですねぇ。愛でたいと言ってもいい感情。
ヒーロー映画史を今後語ることがあったら、このシャマラン3部作は大切にしたい。
19年前から始めたヒーローとはなんぞやって問いかけを、このアメコミ映画が大盛り上がりしている2019年に完結させに仕掛けてくる心意気に惚れ惚れする。
不死身（UNBREAKABLE)、超多重人格（SPLIT）ときて、脆い身体とずば抜けた知能（GLASS）。これタイトルさ、今まで能力名を示す流れで来たんだから邦題はグラスのままのほうが統一感あったじゃんね。
前作キャストもそのまま勢揃い。アンブレイカブルから年月が経っているだけに、みなの年の取り方であの映画の中でも間違いなく年月が経過していることの納得感がものすごく出ていた。
相変わらずマカヴォイの演技が演技と思えない程すごい。フラッシュのストロボで、強制人格チェンジするシーンの圧巻のこと。でもあの職員、怖いからってマカヴォイチャンネルで遊ぶな。
中盤の3人集めてのセラピーシーン。１VS３のダンガンロンパシーンとても緊張感あってよかったぞ。
オーサカタワーって唐突に出てきたけど、え、何、あべのハルカス？ブルース・ウィルス、日本名ビルに纏わる厄介事に巻き込まれがちなのな。
そしてやっぱり見せてくれるぜMr.ガラスこと、サミュエルLジャクソン。
１作めではラストにやっと明かされるから、どんだけ頭良いか分からなかったけども弱さと強さを兼ね備えたヴィランとしてめちゃくちゃ魅力的じゃない。
とどめのｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬｬｶﾁｬｶﾁｬ、ッターーーーーン！で、もう完璧よ。
ちょうどシャマラン監督が大学の卒業式でスピーチした全文記事を読んでいたんですけどね、その上で個人的に監督から受け取ったメッセージはですね、ちょうどピッタリなものがアニメ「グレンラガン」の名台詞が浮かんだので引用します。
”いいか、忘れんな。お前を信じろ。
お前が信じる俺でもない。
俺が信じるお前でもない。
お前が信じる、お前を信じろ！”
お前らな、誰になんと言いくるめられようとも、みんな一人ひとりが世界をひっくり返す力を秘めてんだ。お前の力を信じて生きろ！って勇気をもらった気がしますね。
