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ミスター・ガラスのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

ミスター・ガラス(2019年製作の映画)
4.6
フィラデルフィアのある施設に、特殊な能力を持った3人の男たちが集められる。不死身の肉体と悪を感知する力を持つデヴィッド(ブルース・ウィリス)、非凡なIQとこれまで94回も骨折した壊れやすい肉体を持つミスター・ガラス(サミュエル・L・ジャクソン)、24もの人格を持つ多重人格者ケヴィン(ジェームズ・マカヴォイ)。彼らの共通点は、自分が人間を超越した存在だと信じていることだった。精神科医のステイプル(サラ・ポールソン)は、それらがすべて彼らの妄想であることを証明しようとするが、それは決して足を踏み入れてはならない禁断の研究だった……。
「アンブレイカブル」「スプリット」から引き続きヒーローとヴィランの叙事詩を描くサスペンススリラー。
最初の、デヴィッドたち卓越した能力を持つ者たちの能力が妄想の産物なのかと疑わせるくだりは、あくまでも前菜。
ミスター・ガラスが、ケヴィンを操り施設からの脱出を企むあたりから、ヒーローとヴィランのバトルが展開するアメコミ映画の王道の展開になるが、精神科医ステイプルの真の狙いが何かが明らかになるあたりから「アメコミが現実で起きたら」をメタ的に描く「キックアス」のマーク・ミラーのアメコミのような「ヒーローとヴィランが現実にいたらどうなるか?」を描いたサスペンススリラーとしてアメコミ映画ファンも楽しめる傑作。
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