イ・ソンギュンが時代劇に出演している作品は初めて見たかも。
やはり他の韓国のトップ俳優陣と比較してしまうと、やや小柄な為、王様役としては、威風堂々とした貫禄が欠ける部分はあるが、そこはコメディ調のアクション時代劇という作風で、科学や医学にも通じた聡明かつユーモアセンス溢れるキャラクター設定にしてあり、イ・ソンギュンという俳優の持ち味を上手く生かした作品となっている。あと、彼はやはり独特の低音の渋みのある声が魅力なので、朗々とした台詞回しは確かに王様の風格。
美術セットもそれなりに豪華で、巨大魚の出現や派手な爆破シーン、時代劇ならではの剣を使ったアクションなど、随所に盛り上がる要素も散りばめられている。王宮のセットと山林や湖の雄大な自然を活かしたロケーション撮影の融合も見事。
全体的な雰囲気としてはロバート・ダウニー・Jr.主演の「シャーロック・ホームズ」にどこか近い物を感じた。
ただ、イ・ソンギュンとバディを組む役どころの家臣であるアン・ジェホンには、この役どころはやや荷が重い。他のキャスティングも若干弱い気がする。
イ・ソンギュンのファンの方なら見て損なし。