ぐるぐる映畫

死霊館のシスターのぐるぐる映畫のレビュー・感想・評価

死霊館のシスター(2018年製作の映画)
4.2
面白かった!
やっぱこのシリーズは裏切らない!

前作の「死霊館エンフィールド事件」で抜群の存在感を見せた全ての元凶・悪魔ヴァラクに焦点を当てた本作。東欧のなんとも言えない不気味な雰囲気や修道院という本来なら安全な場所にも関わらず全く安心出来ない不安感。

そして、今回バチカンから指名された頼りになるはずの神父が信じられないぐらい使えないのでやられるんじゃないかという不信感が常時漂う。
お前それを生業としてんじゃないのか!マジで何しに来た!

そういった恐怖のばらまき方に加え恐怖のポイントの外し方、驚かし方の上手さは健在。

よく出る意見で、デカい音で驚かしてるだけと言うのがあるんですけど僕はそうは思っていなくて、そこに持って行くまでに様々な素晴らしいホラー映画の技術が詰まってるからこそ そこの場面でビクッとするわけでそこに行くまでが下手くそだったら音がデカくなっても驚く事はそう無いんじゃないかなと思っています。

そしてなんと言ってもヴァラク様。
もはやこの映画の主人公。
僕はマリリン・マンソンのライブへ何回か行った事があるのであの見た目には慣れているはずなのですが…いや、めちゃくちゃ怖い。佇まいとか雰囲気とかが最恐なんですよね。

しかも正々堂々と肉体で攻撃をしてくる。
普通、悪魔や幽霊とかはわざわざ手を出さなくても特殊な力を使って攻撃出来るはずなのですがヴァラク様は地方のヤンキー並みに律儀に肉体勝負を仕掛けてくる。

これは正にホラー版のクローズ。

もしかしたらホラー映画を期待して行くと肩透かしを食らってしまうかもしれないのでホラーというより肉弾戦のアクションとして見るのが正解かもしれません。

ちなみにこれが全ての始まりなので充分に楽しめるのですが「死霊館」「死霊館エンフィールド事件」「アナベル死霊人形の誕生」を見ておくとより一層楽しめるかと思います。