けーはち

死霊館のシスターのけーはちのレビュー・感想・評価

死霊館のシスター(2018年製作の映画)
3.0
死霊館シリーズは見たことないんだけど劇中の時系列では最も古い作品で、デビル尼僧ビギニングというか、エピソード1みたいな位置づけのようだ。尼僧が自殺したルーマニアの修道院を調べにヴァチカンの不思議ハンター神父が見習いシスターを伴って行く悪魔祓いもの。

陰鬱な雰囲気の修道院、人影は見当たらず修道院長は顔を隠して声だけ出演。ようやく生きた尼僧が出てきたと思ったら尼ゾンビ‼︎(アマゾンみたいに言うな)

実は悪魔が召喚される地獄の門を守る封印で、戦争の影響で封印がほころびシスターさえも悪魔に取り込まれ……云々。この手のお話をダークファンタジーとして捉えてしまっては突出した表現もなく、暗くて眠~くなる映像満載で微妙なんだけど、マイルドながらも正統派ホラー+αで最後まで引っ張って魅せてくれた。

というのも随所に昔ながらのジャンプスケア(いきなり音と映像でびっくりさせるコケ脅し)を出して、「おおっ、コレだよコレ」とホラーファンを安心させたかと思うと、尼ゾンビの謎の動き(寝転がった状態から椅子に座った状態への移動という、まるで「死体なのに動ける」ということだけをアピールするかのような意味のない挙動が可愛い♡)、プロの神父が尼ゾンビに墓穴に閉じ込められるなど完全に足手まといと化し、むしろ村に住む野菜配達の兄ちゃん(フランス系カナダ人、愛称フレンチー)が銃で尼ゾンビを撃ちまくって大活躍(さすがアメリカ。舞台はルーマニアだが)、そして最後の最後に悪魔を撲滅する聖遺物の扱い方の適当さ、といった正統派とB級クソホラー的展開のダブルパンチで楽しませてくれる。

ヒロインの見習いシスターを演じるタイッサ・ファーミガちゃんはウクライナ系アメリカ人のフワッとしたカワイコちゃんで良き😌✨