設定としては、ウッディ・アレンの「カイロの紫のバラ」に似ているので、同じような展開かなと予想していたら、いい意味で裏切られました。
これは是非とも映画館で観て欲しいなぁ🎞
昭和35年。
映画制作会社で助監督を務める牧野は、往年の映画「お転婆三獣士」に登場するプリンセスのファン。
機会があるごとに、ロマンス劇場を借り切り、一人で「お転婆…」を観ているが、ある日、落雷で劇場が停電。
気がつくと、劇中のプリンセスがスクリーンから飛び出していた。
でも、彼女にはちゃんとした目的があった。
物語は二人の淡い恋を中心に描くのですが、実はサイドストーリーがあったんです。
なかなか良くできている作品だと思いました。
また、これは映画ファンのための作品でもあります。
撮影所で展開される人間模様や、映画の製作風景など興味深く見ることができました。
去年、観た作品の「人生はシネマティック」もそうでしたが、劇中劇までも楽しめました。
北村一輝さん演じる俊藤龍之介の「ハンサムガイ・シリーズ」もGOOD!
ピンクのスーツがよく似合うなぁ。
「羊の木」とは印象が全く違う!
また、昭和の映画館には必ず、作品の看板が劇場の正面に掛かっていたものですが、とても懐かしく感じました。
映画「カサブランカ」も登場(看板も)して、当時の時代背景も分かりました。
缶入りミックスドロップ、クリーム色の電話BOX、リアカーなどの小物も出てきて、とてもレトロな雰囲気が出ていました。
久々に、昭和のスター 加藤剛御大のお姿をスクリーンで観ることができました。いつまでもお元気でいてください。
※昭和35年の映画代は、一般で150円でした。