ギズモバイル

今夜、ロマンス劇場でのギズモバイルのネタバレレビュー・内容・結末

今夜、ロマンス劇場で(2018年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

<ザックリ評価>
レトロ感溢れる映画オマージュと二次元嫁との付き合い方に関する一つの答えを提示してくれる異色のラブロマンス。

<魅力>
・半世紀前の映画村再現
・演出全般
・笑える
・二次元嫁問題

<不満>
・技巧的過ぎる

<詳しい感想>
「蒲田行進曲」のパロディ化が秀逸で、そのシーンだけでも一見の価値あり。綾瀬はるかと北村一輝のパフォーマンスのやり過ぎ感が面白い。全盛期の映画の陽の部分を抽象的に見せてくれるが、陽の当たらない作品が主体となる陰の側面であることが興味深い。特殊な形の映画愛に重点を置いているが、単純に古き良き映画の魅力も部分的に表現されていると私見。

また同時にオタクの永遠のテーマである二次元嫁との付き合い方に真っ向から立ち向かう作品でもある。もっと言えば、「3次元の美女を捨ててブレラン2049のホログラム彼女と所帯を持てるか?」的な究極の選択を突きつけられたりもする。主人公の選択肢が正しいかどうかは別として、最も感動値が高い展開であることは確かだろう。敢えて突っ込むなら、大半のオタクはそもそも3次元で本田翼と付き合うようなチャンスが微塵も感じられないからこそ、2次元に走るのだろうけど。

過去回想シーンが主体となるので、2つの時間軸が並行して展開する。効果的な手法だけど、技巧的な部分と作品の心理効果との相性がイマイチだったというか、せっかくの名作足りえる貫禄が、あざとさによって中和されたような印象を受けた。