ちゃんみか

今夜、ロマンス劇場でのちゃんみかのネタバレレビュー・内容・結末

今夜、ロマンス劇場で(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

「坂口健太郎のこういう表情が見たかった」という顔がたくさん見れる映画。
若かりし頃の、美雪から電話ボックス越しにキスをせがまれた時の子供みたいなまぬけなキス顔と、おじさんになってからの、映画館のガラスドア越しの手慣れたキスの対比がすごいキュンとした。
正直あのベビーフェイスにオジ眼鏡かけてオールバックにしたところで全く老けてなんか見えないんだけど、美雪を見つめるまなざしや仕草だけで、男として成熟した雰囲気や2人の積み重ねてきた時間の重みを見る者に感じさせているのがすごいと思った。
彼にとっての美雪が「映画の世界のお姫様」から「姉さん女房」、「年下の妻」に変わっていく過程が描かれていて切なかった。
決して触れ合えない、という設定のおかげで、ラストのベタベタなキスシーンは自分でもびっくりするくらい感動してしまった。
ちゃんみか

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