このレビューはネタバレを含みます
朽ちて忘れられていく映画スターは、フィルムの中で何を思うのだろう?
古いモノクロ映画から飛び出してきたヒロインと、映画監督を夢見る青年の純愛。
素敵ですなぁ。
誰もが自分を忘れていくなかで、まだ私を必要としてくれるあなたに会いたかった。
綾瀬はるかの告白には、捨てられていく映画たちの想いまで詰まっている気がした。
永遠の純愛。
そういえば聞こえはいいが、よく考えればかなり残酷な話だ。
個人的には、あの時、ギュッと抱きしめてあげて、そこで終わりにしてあげてほしかった。
たまには僕のワガママもー、というだけで何十年も自分がジジイになるまで接触なしで連れ添わせるのが、果たして彼女の幸せなんだろうか。
自分だったら気が狂うと思う。
公開:2018年
監督:武内英樹(『テルマエ・ロマエ』『翔んで埼玉』)
出演:綾瀬はるか、坂口健太郎、本田翼、北村一輝