TERUTERU

今夜、ロマンス劇場でのTERUTERUのレビュー・感想・評価

今夜、ロマンス劇場で(2018年製作の映画)
3.8

 1度は考えたりするのでは?
 
 映画に出てくる美しい女性がを自分の目の前に登場したらどんな気分なんだろ?

 そしてそれが恋をしている人ならば…

 そんなロマンス溢れるラブストーリーの物語です。🧍‍♀️🧍💕

 
 この監督といえば、昨年の日本アカデミー賞の最優秀監督賞で賑わせた『翔んで埼玉』の"武内英樹監督"だ!
この監督と言えば他にも『テルマエ・ロマエ』や『のだめカンタービレ』、ドラマでは『電車男』『カバチタレ!』など数々の日本のコメディ映画やドラマで有名な監督だ!
 そして今作もコメディだが!メインはラブストーリーなのである💕

 しかし!これは調べて自分も納得してしまったのだが、
「日本映画界は慢性的なアイデア不足に陥っていると指摘され続けている。それこそテレビドラマの劇場版化や漫画の実写化など、様々な形で既存のアイデアを膨らます策が練られているわけだが、近年ではとりわけ過去の洋画からアイデアを引用していると思しき作品が目立つ」とね。
参考: https://search.yahoo.co.jp/amp/s/realsound.jp/movie/2020/05/post-553057.html/amp%3Fusqp%3Dmq331AQQKAGYAZuWkYff0tbHLrABIA%253D%253D

 なのでラブストーリーでも有名作品のそのままのオマージュ作品やアニメの実写化、劇場版では万人うけをするのは難しいのだろう。それにまったく新しい展開を考えるとなると難易度が高い。

 だがこの監督により過去の作品のオマージュでも全く新しい映画と感じれる作品に出来上がった!
 「過去の作品のオマージュ」とは言ったがその過去の映画のシーンは今作ではいくつもある。『ローマの休日』や『オズの魔法使い』の洋画の有名所からスタートするシーン。そして映画を見つめる日本人の青年。この二つの古き時代の世界観が繋がる関係は日米映画のオマージュがミックスした作品へ。
 モノクロの綾瀬はるかが飛び出してくるシーンに更に後でお化粧で綾瀬はるかに色がつくのはオマージュにさらに別の作品からのオマージュを追加してあたかも今までになかった新しい展開だ。
 海外だけではない、ガラス越しのキスシーンは日本の『また逢う日まで』のオマージュだが本作とは全く違う設定。なんせ「人の温もりに触れると消えてしまう」ヒロインは今作だからこそあの有名なシーンこそふさわしいオマージュだ。現実ではありえないファンタジーのような展開がこの物語の良いところであり、それに昔の映画のオマージュがさらに心を鷲掴んでグッとくる。
 
 作品を作るにあたって全く同じシーンを真似るのではなく、重要なのはそのアイデアからどのように新しいものへと拡げていくかということである。真似したっていい、そこから自分らしさを表現していくことが大切なのであり“新しいもの”を生み出していけるのだろう。

 ロマンス溢れる映画は、過去の有名な複数の映画により受け継がれた現代の新しいラブストーリーへと生まれ変わった作品なのである。。。🧍🏻🧍🏻‍♀️💕
TERUTERU

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