ナオヤ

今夜、ロマンス劇場でのナオヤのレビュー・感想・評価

今夜、ロマンス劇場で(2018年製作の映画)
3.5

映画愛🎬

今作は作り手の想いが沢山詰まっていました。映画は年間約1000本上映されています。10億円を超えた作品を「ヒット作」としますが、2019年に日本で公開された作品は邦画40本、洋画25本となっており、さらに50億円以上の大ヒット作品も邦画5本、洋画は7本となっています。ヒットする作品はほんの一握りであり、毎年これだけ多くの作品が公開される中で、心に残る作品もあれば誰からも忘れ去られてしまう作品もあるということです。それぞれの作品には作り手の想い・撮影・編集・宣伝に費やした時間など一言では言い表すことができません。今作は一人でも多くの人がその映画に深く思い入れることで、映画は生き続けるということを物語っていたと思いました。映画は人の人生や感情を変えるものだと思います。映画を観て喜怒哀楽、色々な感情を味わうこと、学びがあること、人生の道標になること、映画は映像や音楽に至るまで複数の要素を一度に楽しめる総合芸術という括りを超えたものがあると思います。

今作については美雪が着飾るドレスや衣装、ロマンス劇場のカラフルな壁やガラスや小道具、空にかかる虹や道端に咲く花に至るまで、ビビッドな色で誇張して映画そのものを華やかに彩っていました。ストーリーも名作映画のオマージュを散りばめがら、前半のコミカル路線、後半は物語の核心へと迫っていくシリアスな展開です。好きな人に触れることなく暮らすことができるのかという健司の葛藤と、好きな人と触れることで愛を育むのやはり一番だと感じる美雪の想いなど、両者の相手への思いが交錯し、答えを出す結末に涙します。