もの語りたがり屋

今夜、ロマンス劇場でのもの語りたがり屋のレビュー・感想・評価

今夜、ロマンス劇場で(2018年製作の映画)
3.2
この世はみんなが思っている以上に輝いている

個性を失い、思いやりの優しさに欠けた世界にもそれぞれの色がある。ただそれに気づかないだけで、輝かすもくすませるのも自分と目の前の相手次第だ。

モノクロ映画から白黒で色のない姿で飛び出してきた女優が、この世の彩りを感じながら、恋愛という最も濃厚なカラーを味わっていく物語。
軽いタッチのなかに、なかなか図太いテーマを隠し持たせている気がした。

ちょっとストーリー展開にもの足りなさを感じたが、説明臭くなりすぎると重たくなるし、笑いに持っていくとコケるし、難しいバランスなんだと感じた。