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マッド・ダディのromioのレビュー・感想・評価

マッド・ダディ(2017年製作の映画)
4.7
バカ面白かった。
MADという狂気のジャンル。これが最近のニコラスケイジなのか!?

日々を生きていく中で、楽しいことも嫌なこともあるけれど。
ドス黒いそれはちょっとずつ確実に溜まっていく。
家の壁にひたすら拳を叩きつけたい!!!
ギターで本棚や机をぶち壊したい。
道行く野郎に蹴りを入れて、倒れたところをさらに蹴り込みたい。
そんな、自分の心の闇の部分を満たすことは一生できないのだ。
社会という枠組みの中で人は生きていかなくてはならないし、
良心というものも持ち合わせている。
また、自分の行為の結果を考えることもできてしまう。
泣きやまない我が子の頭を金属バットで思いっきり振り抜くなんてことはできないのだ!!!

ただそんな俺たちの衝動や本能を満たしてくれるのが、この作品。
戦争映画でもゾンビ映画でもサスペンスでも非日常の中ではなく、日常の陰に潜み決して表に出てくることのない闇が最高にたまらない。
終始プッツンいってるニコラスケイジが堪らなかったし。監督がアドレナリンの監督と知ってなんか納得笑
映画の良さ悪さ関係なく、違う時空内のスコアボードで4.7をあげたい。
刃物を今持とうとしているそんなあなたにオススメ。
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