ブタブタ

死霊のえじき -ブラッドライン-のブタブタのレビュー・感想・評価

1.0
毎度しつこいのですが『死霊のえじき』のオリジナル脚本版のスケールの大きさ、様々な舞台で展開するストーリーやアクション、あれが実現していたらな~と思います。
今からでも遅くないので作って欲しいです。
監督が別の人でも、ジョージ・A・ロメロが残した脚本とダリオ・アルジェントが制作として参加。
特にダリオ・アルジェントに関しては『ゾンビ』そして『デモンズ』と自身が制作として関わったゾンビ作品はいずれもホラー映画史に残る傑作なのですから、制作:ダリオ・アルジェント、脚本:ジョージ・A・ロメロによる真リメイク版『day of dead』が完成したらそれは紛れも無くロメロ・ゾンビの新作であり『ゾンビ』に匹敵するゾンビ映画の最高峰になると思います。

で二度目のリメイク『死霊のえじきブラッドライン』ですが駄作です。

冒頭、ゾンビ発生直後の状況をテレビ中継で見せるのは『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』風。
しかし主人公であるゾーイが周りは既にゾンビに人がどんどん食われてると言うのに寒そうに夜の散歩みたいにチンタラ歩いててあまつさえ電話迄してるのを見たこの時点で「このゾンビ(映画)はダメだな...」と判断されました。

ポスターのメインヴィジュアルにもなってる実質主人公のストーカー男・マックス。
このマックスがいわゆる『死霊のえじき』のリメイク要素である知能のあるゾンビ「バブ」の役割を担うのですが、オリジナル脚本版では『死霊のえじき』のバブの他に人間とゾンビの中間或いは過渡期・ハイブリッドの様な存在が居てソレはヒロインの科学者サラの恋人「ミゲル」で、映画では精神を病んだ只の役立たずでしたがオリジナル脚本版では冒頭早々にゾンビに腕を噛まれ腕を切断、しかし既にゾンビ・ウィルスに感染しゾンビ化が始まっているのか撃たれても撃たれても中々死なない、恋人サラの為に半分ゾンビ化しながら戦いそして何処までも追ってくると言うキャラクターで、このミゲルは『ブラッドライン』のストーカーゾンビ・マックスにバブと共に要素として入ってるのかなと思いました。

とにかく主人公ゾーイが阿呆でイライラします。
『死霊のえじき』のローズ大尉ポジションのミゲル中尉は悪役どころか非常にマトモなキャラクターでありゾーイの阿呆っぷりが際立ちます。
それから今どき「主人公の男女がキスするラスト」は止めましょう。
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