アキラナウェイ

不都合な真実2:放置された地球のアキラナウェイのレビュー・感想・評価

3.7
たまたま時間が出来て観たので、元々環境問題に関心が深かった訳ではない。その分、無関係を装っていた様な気恥ずかしさもあって、脳天から冷や水ぶっ掛けられた様に目を醒ましてくれた映画。

アル・ゴア元米国副大統領の気候危機に対する活動を追ったドキュメンタリー。

地球温暖化の影響で世界はこんな風になってしまっていた!グリーンランドの氷は溶け出し、異常気象でマイアミは水浸しになっていた。アル・ゴアの活動は地球の未来をより良くする為というただ一心で全くブレない。

パリ協定【第21回気候変動枠組条約締約国会議(COP21)が開催されたパリにて、2015年12月12日に採択された、気候変動抑制に関する多国間の国際的な協定】を巡る展開がドラマティック。

環境問題とは政治問題であり、先進国と途上国との軋轢なのだと改めて気付かされる。発展途上にあるインドから合意が得られず、影で奔走するアル・ゴアが印象的。国際会議の舞台裏が正に映画の様に描かれる。

これから洪水、嵐、海面上昇、干ばつが頻発し、居住が困難になる何百万人もの難民が出てくる事を考えると楽観視は出来ない。

映画を観て初めて知る事が多い。

人種差別問題も
奴隷問題も
性差別問題も
内戦問題も

日本人ほどこれらの問題に関わってきていない国民はいないと思う。それはある意味ラッキーだけど、それぞれに対する意識は国際基準では低いと言える。環境問題だって同じ事。世界の其処彼処で何が起きているのかを先ず知る為には非常に有益な映画だった。

出来る事からやっていきたいです。