インフィニティウォー直前
シリーズ厳選復習
2回目だとここまで見方が変わるものなのですね。と改めて驚かされた。めちゃくちゃ面白かったです。
ストーリー自体は展開の数が少なく、展開は3幕構成の幕ごとにしかないので、中身の薄さが少し惜しいが、それを補うほどのコメディとアクションの応酬が最高。特に、最後の「覚醒」は素晴らしい。
タイカワイティティ監督は即興演技の人なので、クセの効いたシュールな演技が面白い。会話シーンのカメラワークがコメディモノのそれで、コメディ出身の人だから会話のテンポが凄く良い。
全体を見てみると、より細かな演出に力を注いでいるように思えた。キャプテンアメリカのようなストーリー性を重視した映画とは対照的とも言える。
こういった同じ世界観でもバラエティの幅が広いMCUシリーズは、当分マンネリ化はしないだろうし、製作総指揮のケヴィンファイギのプロデュース力は計り知れないと改めて感じる。
スターウォーズ、ブレードランナーのような70-80年代のSFの雰囲気を醸し出しているのが最高。キャストの配役も最高で、ケイトブランシェット姐さんに一度踏みつけられたい。
⬇︎鑑賞当時の感想
マイティ・ソー3作目
海外での評価が著しく高く、いままで微妙な評価だったマイティソーが3作目にしてMCU最高傑作になるのでは?と期待していた。
結果、期待しすぎたせいか個人的にはMCU最高傑作とは言えないが、その素質は十分ある出来だった。(社会派寄りのキャップの映画の方が好きということもあるが)
まず、今回はコメディ監督のタイカワイティティが監督を務めている。
オープニングシークエンスで監督がやりたいことをハッキリと提示する。GotGよろしく、MCUのスペースオペラ調の軽いコメディを交えて、復讐に燃える死の女神ヘラ(ケイトブランシェット)に対峙するソーが描かれる。
物語については、目に見えた終着点にどのようにして着地するのかが見所だったが、個人的には前半部分はあまり好みではなかった。後半からはいつもハイテンションなノリがさらに上がってきて、すごく面白かった。
今回の物語は予告編でレッドツェッペリンの移民の歌が流れているように、全体的なイメージとして、移民が重ね合わさっている。モーセの出エジプトにも似ている。
演出・映像に関しては今回物凄くよかった。ムジョルニアに追随するカメラは1番良かった。回想シーンで西洋画的な絵面が出てきたり、果ては70・80年代的BGMに合わせたシーンが出てきたり、神でも宇宙モノみたいだったり、色々ゴチャゴチャしていて、そこが好きだった。
見所はしっかり掴んでいて、しっかりした三幕構成で131分比較的あっという間だった。
キャストは思いの外豪華。突然監督にハゲにさせられたカールアーバンや、まさに女神的存在ケイトブランシェットも出演。本当に尊い。あの目つきで睨まれたい。
グリードのヒロイン役のテッサトンプソンや、インデペンデンスデイのジェフゴールドブラム、MCUつながりのカンバーバッチとマークラファロも登場。
MCUの中でもGotG並みにエンタメ性に富んだ映画でした。テンション上げたいときは是非見よう。
余談だけど、副題変える意味あったのかな。ラグナロクは娯楽コンテンツと共に生きている人間であれば聞き覚えのある単語だし、ラグナロク自体が物語の主軸となる意味合いだし。