シネマJACKすぎうら

マイティ・ソー バトルロイヤルのシネマJACKすぎうらのレビュー・感想・評価

3.8
マイティ・ソーは、今までアベンジャーズでしか観てなかったからかもだが、あまり興味をそそられるキャラではなかった。

でも、本作は面白い。よく出来てるよな。さすがマーベルというべきなのか、今回抜擢された監督の手腕なのか。
ケイト・ブランシェット演じる敵役ヘナはじめ、新登場キャラがみな魅力的。もはや各々の演技力という以前にキャスティングの妙なのか。

そして、ソーのロキに対する複雑な想い、ヴァルキリーのヘナに対する怨恨や恐れといった物語の軸となる感情の描写が見事。もう物語の7割がコメディと言った軸組の中で、セリフだけでもナレーションでもなく、あくまで"映像"との絡みで上手く伝えられている。

また音楽使いも素晴らしい。
最近は予告編と本編の音楽が全く別だといのも珍しくないが、本作はその点でも観客を裏切らない。ツェッペリンの「移民の歌」が、実に効果的に使われていて、観るものの高揚感をグワーンと押し上げてくれるのだ。

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https://youtu.be/1fENdml4H28