ソー単独作品としては3作目、MCUとしては17作目(!)となる本作は、思い切った路線変更に成功した良作となっていたんではないでしょうか。
そもそも個人的には、ソーの世界観自体が北欧神話とSFがミックスしているというよく分からないもので、その世界観に基づいてシリアスにストーリーを展開した2作目とかはかなり苦手だったんですけど、今回は世界観なんて気にしなくてもいいんだよとばかりにキャラクターが大暴れし、隙あらばギャグを突っ込んでくるので難しいことを考えずに楽しめました。
超人ぞろいのアベンジャーズの中でも扱いにくいソーとハルクをこういう形で生かそうとしたマーベル上層部(なのかどうかは分からないけど)の判断も良かったし、その期待に応えた監督もさすがですね。
MCU自体が最近シリアス方向に舵を取り気味で、シビルウォーで行くところまで行った感があって、さらに作品自体増えすぎたこともあって、そろそろついていくのもきついかな…とマーベルモチベも下がり気味だったんですけど、この作品の登場によって、アベンジャーズ インフィニティウォーは果たしてどっちの路線で行くのか楽しみになってきました。
最後に、個人的なイチ押しシーンは兄がハルクに地獄極楽落としを決められるのを見てはしゃぐロキです。