ベルサイユ製麺

マイティ・ソー バトルロイヤルのベルサイユ製麺のレビュー・感想・評価

4.5
自分が『GotG2』にどんなスコア付けたか見直してしまいましたよね。ちいせーヤツだな、自分。

…ファッキン・ブリリアント!!ここにもそこにも、夢の島にもミラー・ボールが。コレは文句無く最高ゾーンです!自分はそんなに熱心なアメコミファン・マーベルファンとかじゃ無いので思い切って言っちゃいますが、アホなヒーロー映画最高ですよ!
他のユニバースとの関わり合いなんてどうせボンヤリとしか覚えていられない。だから整合性を取るの優先の重くて暗ーい苦悩するヒーローばっかじゃなくて、カラフルでテンポが良くて、くっだらないギャグが散りばめられててスカッとするヒーロー作品がたまに来てくれると心底嬉しくなってしまう。あくまでバランスの話!!
北欧の神話のキャラクターの様な(胡散臭い)佇まいのソーが、存外にコメディと相性が良い事は2の時点で薄っすら実証されていたけど、3の監督が『シェアハウス・ウィズ・バンパイア』の人と聞いて「あー、ソーは見放されたんだな…」なんて思ってしまいました。申し訳ない!電流をください!普通のコメディ映画より笑えて、でも何も失われていない感じ。それどころか、寧ろもっとコメディ的にしてもソーの世界は許容出来てしまいそう!
カラフルで何処かゲイ・フィーリングな世界観にも、エレポップ〜ディスコ調のBGMにも、シームレスなキレキレのアクションにも、古典的でシンプルで力強い人間ドラマにも大いに感動したのだけど、細かくは触れません。観終わったら内容が全部飛んで行ったので!でも、大丈夫。スクリーンに、モニターに彼らの活躍が映し出される時、アスガルドは其処にあるのです!前を、上を向くと希望が降ってくるようなのです…。信念が神話を繋げていく。アスガルドよ!フェナリナーサ(要検索)よ!永遠に…。

しても最後、急にソーとロキが腐るのとか最高だったなあ。あー、もう一回観よ!

…タイカ・ワイティティ監督。特典映像も観た上での印象ですが…、よく言う「バカと天才は紙一重」の薄ーい境目を行ったり来たり、時には頭だけバカの方に突っ込んだり、好き放題出来る本当に稀有な才能の監督だと感じました。ソレ系でパッと思い当たる監督がもう1人いるけど…今はとにかく成り行きを見守るしかない!でもでも、今作のテーマってさぁ…。あー、ちいせー。