原題「ラグナロク」が中心に話が進むと思いきやら、途中の寄り道が長すぎた気がする。
当然、ハルクとのバトルというのが伏線にはなっているのだけど、目的となる話がテーマとリンクしないとあの「移民の歌」の高揚感は半減してしまう。
コメディ色は本作に関わらず毎度のことなのでそこに対して真面目にやれ、とは思わないが、多くのものを失いながら3作かけて手に入れたもの、たどり着いたもの、そしてそれが「インフィニティ・ウォー」に至るものとしてもう少し劇的な部分は効果だけじゃなくドラマ部分でも欲しかったと思う。
悪役のケイト・ブランシェットやジェフ・ゴールドブラムの使い方はとってももったいなかった。
あとハルク然りドクター・ストレンジ然り、こういう感じの助演向きなんだなぁと感じた。
やはり単体作品ならば、もっと主人公に張り付いた人間ドラマを観たい。