猫髭公爵

マイティ・ソー バトルロイヤルの猫髭公爵のレビュー・感想・評価

4.0
過去作から作風を変えて面白くなった映画。

ソー三部作の完結作となる今作。
これまではファンタジー的な雰囲気を主としていたが、今作はSF要素が強い。
作風はGOGに近く、コミカルな演出や異星人やら宇宙船やらがかなり印象深い。

シリーズ三部作の締めとなるわけだが、大半の過去のキャラの扱いはかなり酷い。これまでが良いわけでもなかったが…。
序盤からソーの父オーディンはなんだかよくわからないまま退場、戦友ウォーリアーズはモブ並みのあっさり退場となり、恋人だったジェーンに関しては登場すらしない。他にも名前すら出ないキャラもいるが。
しっかり登場しているのは古参キャラはソーとロキ、あとなんだかんだパッとしないヘイムダルくらいという。
気づけばメインキャラの大半は新キャラ達で埋められている。
これはファンからしたらかなりの暴挙であろう。しかし個人的にはそれに関してほぼダメージはなかった。何故ならこの作品、元々ソーとロキ以外印象に残らない程扱いが大したことないからだ。
そもそも前二作品の出来がアレだし…。
というわけで、作風が変わったところで何も問題がなかったという。
ただ、流石にこれまでと雰囲気が違いすぎるので違和感はあったけども。

三部作の完結作としては邪道な感じの作品だがそれでも三作ではダントツに面白い作品。
最後の作品としてはノリが軽い気もするけど、一応シリーズの集大成としてはちゃんと終わっているかと。
しかしこの流れからインフィニティー・ウォーでの仕打ちエゲツないなぁと…。
猫髭公爵

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