パン屋の円蔵

さらば青春の光のパン屋の円蔵のレビュー・感想・評価

さらば青春の光(1979年製作の映画)
4.7
大大大好きな映画です。

ずいぶんと影響をうけました。

思い入れが強すぎて冷静にレビューなんて出来ないので、以下私的さらば青春の光雑記です。

QUADROPHENIA(四重人格)が邦題「さらば青春の光」もう天才。

かっこいい3つのポイント!

ポイント1 スクーターがかっこいい。
modsと言えばスクーター。乗ってみたくなりますよね!

ベスパはどうしてもラージボディに乗りたくて、知り合いの知り合いからボロボロのP200Eをタダ同然で譲ってもらって修理代の方が高くついたりしました。すぐにプラグが被ったり、雨が降ると調子悪くなったり。それでも何年かはメインで乗ってた。
ちなみにジミーのスクーターはランブレッタ。ベスパじゃないよ。

ポイント2 ファッションがかっこいい
細身のスーツ、フレッドペリー、チェリーレッドのローファー、つばの短いハット。全部真似しました。
モッズパーカーは「湾岸署青島期」「セカオワドラゴナ期」にはずいぶんとイジられたけど、今も意地で着続けてます。細身のスーツは体型変わってもう着れないけどね。

ポイント3 音楽がかっこいい
WHOの楽曲とオールディーズ。
特にガールズグループが印象的。ロネッツ、クリスタルズ、シフォンズ。みんなかっこいい!できればジャマイカ移民の話もチョロっとあったのでSKA辺りも使って欲しかった。

あと、ぜひBluRayで特典映像も観てほしいんです。出演者当時を振り返る。ジミーもチョーキーもデイヴもみんな老けて、懐かしいクラス会みたい。でもみんないい顔になってるぜ!

監督インタビューで、降板を申し出たデイヴの御機嫌とるのに、監督がシド・ヴィシャスの〇〇付きシャツ(そのシャツはジョニーロットンに貰ったらしい)を彼にプレゼントしたなんて話がサラッと聴けます。

この映画、64年の出来事を78年に作ってます。ビートルズデビューの翌年とセックス・ピストルズがデビューした年。

この後、この映画の影響でネオモッズが流行して、ツートーンブームなんかもありました。

この映画が好きな方は「This is England」もオススメです。80年代のスキンヘッズの話。ユースカルチャーと時代の移り変わりがわかります。

ベスパは遠の昔に壊れたけど。
今もフレッドペリーは着てるし聴いてる音楽はあの頃とあまり変わらない。

いつまでもサラバなんて言えずに青春の光を追いかけてしまうのです。