原作は「はなのすきなうし」という絵本で、1938年にわずか8分の短編アニメとして作品化されている。
ストーリーは、優しい牛が闘牛場に行って戦うことを拒否したので牧場に帰ってくると言うだけのものらしい。
それを今作では110分まで膨らませているのだが、まったく水増し感が無く練られたストーリーに感心する。
最初は闘牛場に行く事を名誉としている牛達の設定に、どう物語を作って行くのか不安と違和感を覚えたが、要らぬ心配だった。
さすがはブルー・スカイ・スタジオ。そこを話の中心に持って来て気持ちよく落としてくれる。泣かせ所も巧妙で誘導どおり感情を動かされてしまう。
主役のジョン・シナの声がセス・ローゲンにそっくりだと思ったのは私だけか?
何故か日本未公開。もったいない話だ。