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フェルディナンドのesのレビュー・感想・評価

フェルディナンド(2017年製作の映画)
3.8
1936年に出版されたマンロー・リーフとロバート・ローソンの絵本『はなのすきなうし(
The Story of Ferdinand)』が原作。

光の表現が凄く綺麗。太陽の光は土埃や草の匂い、温度や風を感じそうだし、月光は夜の音や空気を感じられる。

マタドールとフェルディナンドの立場が入れ替わるシーンが印象的だった。
ヤギのルペが初めて可愛いと言われるシーンも。

娯楽がフットボールに移った事や動物愛護団体からの批判などにより2000年代から徐々に衰退していった闘牛文化。2011年にはスペイン全土で闘牛のTV放映が終了し、闘牛禁止法が制定されている州もある。2016年に闘牛士のビクトール・バリオが闘牛場で亡くなってから、闘牛士を誹謗中傷した愛護団体への反発などから一旦禁止運動の勢いは弱まり伝統文化保護と動物愛護の闘いは未だに続いている。

この作品はそんな時代の潮流に乗った動物愛護的な視点で作られた作品だが、闘牛の文化と寄り添って生きてきた人間の立場から見る現状についての物語も見てみたい。
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