インディーズ感すごかったけど
音楽は無駄にカッコ良かったり映像の演出に関してはめちゃくちゃキマってるシーンもあったりと、見ててハラハラもできて楽しかった大満足の映画でした。
ある日校長室で半裸でボコボコにされた教師が発見される。先生たちは生徒たちとの間で例の教師が何かしらのトラブルを抱えていたと見て、体育の授業中に生徒に無断で手荷物検査を開始する。
思ったよりエロい要素はなくて（全く残念だなんて思ってませんよ？）精神的な欺瞞や欲の醜さといった『教師』という立場からやってる事も言ってる事も離れていく大人たちの姿を描いてて興味深かった。
『子供ってこう言う事考えてるんだ！！大人の俺たちには分からないけど！どうだ！？』ていう子供の代弁者みたいなスタンスだったら寒くなりがちなのでどう回避するのかな…と観てたけど、
キョウシ、てタイトル通り生徒が主体のドラマではなくて、年齢も立場も乖離して理解不能の存在になってしまった『生徒の実態』を覗き見ることで逆に自分たちの闇を曝け出すことになっていく…というスタイル結構好き。
正直まともな人間がほとんど居なくて、それも闇が深いけどリアルかもなぁて気がしました。それぞれは割とテンプレな要素なんだけど演出と構成の盛り上げ方が巧くて最後まで魅入ってた。学校が社会の縮図ぽいと感じさせる構造にしてて他人事ではないと思わせる。
関西弁の先生がいい味出してる。関西弁ってやっぱ無茶する時に強いよな…笑
