YumiSakuraba

米軍が最も恐れた男 その名は、カメジローのYumiSakurabaのレビュー・感想・評価

5.0
日本人として、そしてウチナーンチュとして、基地の意義を考えてきました。理想としては、武力に頼らない平和を願い、しかしその一方で日米安保による抑止力もまったくは否定できない、そんな複雑な議論に翻弄されてきました。
しかし、この映画を観て、基地問題の根っこを突きつけられた感じがします。それは例えば、日本とアメリカといった国家単位の条約の意義云々ではなく、その実現のために沖縄で何が起きてきたのかといった、悲痛の叫びそのものでした。いままで、日本人として消極的ではあるけれど安保を受け入れ、基地に関して濁してきましたが、やっぱりこのままでいいはずがないと思います。映画の中で、瀬長カメジローが力説しているのが、想いを共にするヒトとヒトの団結力です。それは、このように続いていました「ひとりの声は20m先までしか届かないかもしれない。しかし100名集まれば那覇中に響き渡るかもしれぬ。沖縄県民140万人が叫んだらどうだろうか。東京はもちろんのこと、ワシントンまで動かすことになる」と。どういう世の中で生きていきたいのか、周りを議論に招待したいと思いました。
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