たつかわ

少女ファニーと運命の旅のたつかわのレビュー・感想・評価

少女ファニーと運命の旅(2016年製作の映画)
3.4
手紙

第2次世界大戦でフランスがナチスドイツの占領下に
あった時代に永世中立国のスイスの国境まで
鉄道や足を使ってフランスを脱出する逃走劇です。

このころのフランスを描いた「イングロリアスバスターズ」の
チャプター1や「シャトーブリアンからの手紙」といった
緊張感や重さが凄まじい作品とは違い、
ドイツ兵、ドイツの言いなりになっていたフランス兵から
逃げながらも子供たちの笑顔がキラキラしていて
全体的にあまり緊張感が感じられないし、
重さも感じられなかった。

しかし裏を返せば、このような作品は新しいともいえる。
戦争映画なのだが青春映画や冒険映画を観ているように感じる。
主人公のファニーをはじめ子供たちの最初の頃と比べると
大きく成長しているように感じる。

その成長の証が最後の手紙のシーンです。
タモリも認めざる得ない素晴らしいシーンです。
そしてその手紙が主人公の横で宙に舞い、
希望のダンスをしているように見えた。

おススメです。
たつかわ

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