きみちゃん

少女ファニーと運命の旅のきみちゃんのレビュー・感想・評価

少女ファニーと運命の旅(2016年製作の映画)
3.8
「ユダヤ人が悪いのなら、ユダヤ人をやめればいい」幼いユダヤ人の少女の言葉に、どう答えればいいのだろう。
ドイツ占領下のフランスで、ユダヤ人を密告する人もいれば、命がけで助けてくれる人もいる。どこの国にも、ユダヤ人にも、ドイツ人にも、いい人もいれば悪い人もいる。戦争が人を変えたのか、あるいは、戦争が人の本質をあぶり出しただけなのか?
国境で、白い手紙が、ファニーを導くように風に舞い上がるシーンが、心に残る。
ファニーたちは、生きのびることができた。けれども、生きられなかった、たくさんのユダヤの人たちのことを忘れてはならないと思う。
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