デロング

少女ファニーと運命の旅のデロングのレビュー・感想・評価

少女ファニーと運命の旅(2016年製作の映画)
3.9
ナチスドイツが支配するフランスからユダヤ人の子供達だけでスイスの国境を目指すヒューマンドラマ。ナチス関連の実話を元にした映画は、これまでにも沢山映画化され知る事が出来たけど、この作品もそうであり、こんな話があったのか!と胸が熱くなる映画でした。

子供達だけでも助けたいと願う大人たちと、頼る人が誰もいなく逃避行する子供たち、そして、追ってくるドイツ兵。観てるだけでドキドキだし切なすぎます。『ユダヤ人が悪いならユダヤ人をやめればいい』という小さな子供らしいセリフに泣きそうになりました。(*_*)

悲痛なシーンが多い中、子供達のリーダーとして引っ張っていく女の子ファニーが、最初こそ不安でどうしようもないところから、どんどん強い女の子になっていく感じが良いです。そして、やっぱり子供なんですよね~。無邪気に走り回り、じゃれ合って遊ぶシーンが、辛くて危険な状況と言う事を一瞬だけでも忘れさせてくれます。子供たちの演技も素晴らしく、なかなかの良作でした。(^^)
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