無垢なる瞳を通して見る戦禍。
幼いユダヤ人の少年少女たちの逃避行を描いた作品。
大きな起伏はありませんが、時折とても単純な台詞に重みを感じさせてくれます。
主人公の女の子ファニーは13歳。
本当はお母さんが恋しいけれど、非情な状況下で子供たちのリーダーを任されてしまって…
この『子供なのに大人を求められる』って描き方はピーターパンのウェンディを想起しました。命の危険もあるシチュエーションは寓話よりもソリッドですけどね。
子供らしい描写が差し込まれる度に、胸がキュッと締め付けられました。
ホロコーストを扱う作品の中で、時に現れる『密告者』の存在。自分さえ助かれば…そう考える者の愚かさや末路だったりも見て取れる。
そして、危険と知りながらも少女たちに施しを与える人たちの優しさも…
素朴な作品ですが…その分、考えを巡らせる余白があったと思います。
笑顔で走り回る子供たちの姿…
どんなに悪ガキだとしても、泣きベソかいてる顔より笑顔の方がいいに決まってる。
それは戦争をしない理由にできない?
そんなに単純じゃないのは解ってる。
でも、そんなの都会の夜空みたい…
星があるのに見えなくて暗い。
どうせなら、満天の星空を見たくない?
めっちゃキレイだろうなぁ✨
…って思うでしょ?(*´꒳`*)
それなら探しに行きませんか?
子供たちの素直さ…見習わなきゃだね。