少女ファニーと運命の旅の作品情報・感想・評価

少女ファニーと運命の旅2016年製作の映画)

Fanny's Journey

上映日:2017年08月11日

製作国:

上映時間:96分

3.9

あらすじ

1943年、ナチスドイツの脅威はヨーロッパに広がり、フランスもその支配下にあった。勝ち気さを内に秘めた13歳のユダヤ人の少女ファニーは幼い二人の妹と共に、協力者たちが秘かに運営する児童施設に匿われていた。ファニーの楽しみは検閲の目をくぐって届く母からの手紙と、夜中にベッドの中で父からもらったカメラのファインダーを覗いて楽しかった日々を思い出すことだ。ある日、心無い密告者の通報により、子供たちは別…

1943年、ナチスドイツの脅威はヨーロッパに広がり、フランスもその支配下にあった。勝ち気さを内に秘めた13歳のユダヤ人の少女ファニーは幼い二人の妹と共に、協力者たちが秘かに運営する児童施設に匿われていた。ファニーの楽しみは検閲の目をくぐって届く母からの手紙と、夜中にベッドの中で父からもらったカメラのファインダーを覗いて楽しかった日々を思い出すことだ。ある日、心無い密告者の通報により、子供たちは別の協力者の施設に移らなくてはならなくなる。やっと落ち着いたと思ったのも束の間、その施設にもナチスの手が・・・。ファニー達は列車を使って移動するが、ドイツ兵による厳しい取り締まりのせいで引率者とはぐれてしまう。見知らぬ駅で取り残される9人の子供たち。いつの間にかリーダー役となったファニーは、バラバラになりかける子供たちの心を一つにし、いくつもの窮地を勇気と知恵で乗り越え、ひたすらスイスの国境を目指す。しかし追っ手は彼らのすぐそばまで迫っていたー。

「少女ファニーと運命の旅」に投稿された感想・評価

全員を家にあげてあったかいごはんを食べさせてお風呂にいれてあげたかった
時は第二次世界大戦。
子ども支援施設の
幼きユダヤの
少年少女たち。
密告により居場所を失い、
自らの脚で
スイスへと向かう物語。

子どもたちの勇気と忍耐。
密かに手を貸す大人と
身を守るために裏切る大人。

支えも助けも殆どなく、
緊張感と苦境の合間に、
キラキラと遊ぶ子どもたちの姿が
眩しくて、切なくて、胸を打つ。

託された手紙が効いている。
ファニーがあの子で良かった。

置かれた状況は雲泥の差だけれど
やかまし村の子どもたちくらい
個性があって皆んな可愛い。
荒野

荒野の感想・評価

4.2
子供たちはみな息を潜め常に逃げるか留まるかの選択に迫られるあの日々に、色んな感情が溜まりに溜まっていたと思うんです。ファニーはその上責任感やらプレッシャーやらで、もうきっと押し潰されそうで、爆発しそうで、壊れる寸前だったと思うんです。そんな彼らは、偶々見つけたせせらぎで、子供のように戯れ合う。(本当に子供なのに、子供のようにという表現が出てきてしまう。)彼らはあの小川で、溜まった感情を全て吐き出したように僕には見えた。それはきっと大人だったら別の形で昇華させていたであろう負の思いなのに、この子達はなんて無垢で、強くて、美しいんだろうと、とにかく泣けた。浄化された。
頼る大人がいなく、子供たちだけで逃げ切らなければつかまってしまう恐怖。大人でさえ逃げる現実に立ち向かう少女の話に心奪われた。フランス映画というだけあり子供たちがオシャレなのもいい!
久しぶりの映画館。友人に、あなたが好きそうなやつで、フランス語も浴びれると聞いて、鑑賞。結果、すごく良かった。

ファニーの力強さや責任感の強さに感心しながら、実話を基にしているとなると、より感情移入してしまう。第二次世界大戦時のフランスでのユダヤ人迫害は、『黄色い星の子供たち』『サラの鍵』で知っていたから、物語にはスルリと入れた。

しかし、支援者たちが次々と捕まったりする中、子供たちだけでスイスへ亡命する旅を続ける姿に、世界中の大人たちは、こんな子供に何させとんねんと、怒りを覚えた。大人の事情に巻き込まれた無力な子供たち。ただ、必死に知恵を絞って逃げる姿に、子供も馬鹿じゃないんだ、一人の人間なんだ、と訴えかける強さがあった。

「私たちはユダヤ人なの?じゃーやめたらいいんじゃないの?」「ダメだよ、やめれないよ」という子供たちのやりとり。『沈黙』を思い出した。信仰とは体に染み付いて、捨てられるようなものではないんだろう。わたしはそういった信仰がないから的はずれなのかもしれないけれど、結局信仰も大人から渡されるもので、大人の事情の押し付けなのでは。。と、信仰を理解していない子供と理解する子供の、境目を見せられたせいで変な感覚に陥った。きっと、監督の狙いはそこではないとは思うのだけど。。

ハラハラする旅のラストに希望を見せてくれた事で、とても良い映画だったな、と思うことが出来た。陳腐だけど、繰り返してはいけない事なんだと、分かりやすく教えてくれる映画だったと思う。
ユダヤ人、ファニー・ベン=アミさんがナチスドイツ占領下のフランスで体験した実話を基にした物語。密告する人、助ける人、助けはしなくても見逃してくれる人、今まで観た映画でもどんな行動をとるかは人それぞれで。今作もそういう観点からは同じでした。
密かにユダヤ人の子どもたちを支援する施設があり、ファニーと妹2人も身を寄せていたのですが、密告により別の施設への移動を余儀なくされます。そこで世話をしてくれたマダム・フォーマンは迫りくるドイツ軍の危険を感じ取り、子どもたちをスイスへ逃がそうとするのですが…
列車での逃亡。途中からは子どもたちだけになってしまいます。年長の男の子エリーはナチスに捕らえられてしまい、ファニーにある手紙を託します。13歳のファニーがリーダーとなり、9人の子どもたちはドイツ軍に追われ、捕らわれ、ある時は助けられながら、スイスへの苦難の道を乗り越えていきます。
終始はらはらする展開の中、ファニーも小さな子どもたちも、自分たちの置かれた立場を理解し、知恵を絞って考え、成長していくと姿は、たくましくもあり、悲しくもありました…。
終盤、ファニーの妹が「悪いことならユダヤ人をやめれば」と言うシーン。予告編で観ていたにもかかわらず、胸を打たれました。スイス国境を目前に起こる奇蹟のような出来事には、思わず涙が溢れました。いい映画です。
Toku

Tokuの感想・評価

3.6
気になった音楽たち
Nouvelle mission/Sylvain Favre Bulle
No Man’s Lied/Sylvain Favre Bulle
filmoGAKU

filmoGAKUの感想・評価

5.0
【記録】
ほのか

ほのかの感想・評価

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ディズニー映画みたいなタイトルやけど第二次大戦下ナチスから逃れてパリからスイスまで子供だけで行くお話。実話ベース。

1時間45分逃げ回っててもうほんまに疲れた…。ドキドキ疲れ。ヒトラーの忘れもので学んだはずなのに学んでなかった。話よりも自分が狙われる世界に突然放り出された時、子供たちがどういう行動をとるかっていうのがすごく見所に感じた。
みんなほんまに魅力的で個性的やねんけど特にモーリスがすき。年でいうとちょうど真ん中ぐらい。甘えられることも甘えることもないけどスッとみんなを元気にする、そんなブロンド美少年(好き)。「ユダヤ人でいることって悪いことなの?悪いことならやめればいいのに。」というファニーの妹のジョルジェットに「悪いことじゃないけど、やめることもできないんだよ」と言ってジョルジェットを優しく抱きしめるモーリスのお兄ちゃんらしさが心苦しくて仕方なかった。
部屋の鍵を閉めて自分に銃当ててドイツ兵の目をまっすぐ見て「殺れよ!」っていうとこほんまに胸うたれるね…。いちばん力強く対抗するシーン。

年上のヴィクトールとディアヌがいながらもリーダーになったファニー。「あなたは頑固だから」っていうのはいい意味でも悪い意味でもそうだった。
でもそんなファニーが心折れそうになるとき背中押してくれるのは普段は1人でいることが多くてファニーとも衝突しがちのヴィクトール。そんな関係性がとても素敵〜でした。関係性萌えなので。

お腹が空いて足が棒になるぐらいクタクタな状況なのにちょっとしたことがキッカケで危機的状況が遊びに変わる子どもの純真無垢さにハラハラしながらも同時に心苦しくてなんでこんなことになってしまうんだろうって思わずにはいられない映画でした。
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