にーやん

ロスト・イン・パリのにーやんのレビュー・感想・評価

ロスト・イン・パリ(2016年製作の映画)
3.8
問題作です…😅w

どうにか観終えることが出来たものの「レビューどないしよ…」と困惑しながら、特典映像の短編作品と監督さんからのメッセージまで観てしまうという普段はしない謎の行動w

監督さんに「観てくださってありがとう」なんて言われた日にゃ、観無かったことには出来るはずもなく…😅w

悩んだ挙句、ネタバレサイトに飛んでみると…監督は普段道化師として活動されているご夫婦で、この作品の制作、更には出演までされているという情報をキャッチ。
なるほど…これで少しは腑に落ちた😅

で、次の日、2度目の鑑賞。←アホでしょ?w


でも、これが良かった!

パリ大好き自由な老齢マーサは、施設入居を回避すべく逃亡を図り、パリ中を必死に逃げ回る。その叔母を助けに田舎からパリにやって来たフィオナがこの物語の主人公。
そんなフィオナを容赦なく翻弄しまくるのがホームレスのドム。

この3人が紡ぎだす、ちょっと不思議で可笑し味のある世界感は独特でいて、唯一無二。が、故に初見は、道化師を見守るような優しい目線が必須かもです…

そんな風に作品を鑑賞できれば劇中で感じる違和感も、また違った風味に感じるはず。

ま、それでも、賛否は激しく分かれそうではありますがね…😅w


斜めから見た不思議なパリのシュールな物語を覗いて観たい方にはぜひぜひお薦めしたい!

更に、89歳で亡くなられた女優エマニュエル・リヴァが演じるマーサが凄くいいんです、可愛くて。老紳士と二人で魅せるささやかなダンスシーンは、この為だけにでも本作を鑑賞する価値ある!と思えるくらいに素晴らしい!!

エンドロールも、マーサ目線が優しくてとても素敵です。


どうです?初見からのこの気持ちの変わりよう…😅
だから映画って、ホンマに面白いww

もし、来日公演があったらお二人の世界観に改めて触れてみたくもなりました。


※更に、3度目の鑑賞…これはクセになる😅
スコアもこっそり大幅アップですw
にーやん

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